英国訪問中の天皇陛下は、帰国前日に取材に応じ、「思い出の地に雅子と2人で立つことができたのは、本当に幸せなこと」と話された。天皇陛下は、現地時間27日午後、王立キュー植物園を視察したあと、カメラの前で取材に応じられた。天皇陛下は「雅子とともに英国を国賓として訪問することができましたことを大変嬉しく思っております」「また今回は馬車でのパレードの時もそうでしたし、また車で走っている時にも、沿道から多くの方に手を振っていただいたりして、非常に温かく迎えていただいていることを大変嬉しく思っております」と話された。天皇陛下は、チャールズ国王夫妻の心温まるもてなしに感謝するとともに、かつての留学先・英国を再び訪れたことへの感慨を明かされた。天皇陛下は「やっぱり何か思い出の地に戻ってきたという印象強く持ちましたし、そのような中で本当に『おかえりなさい』というふうに言っていただいた、『Welcome back』ということを多くの方から言っていただいたこと、本当にこれは私は嬉しかったですし、その思い出の地に今回、雅子にとってもこの英国は思い出の地ですので、2人で立つことができた。これは本当に大変幸せなことだというふうに思っております」と明かされた。さらに天皇陛下は、亡くなったエリザベス女王に「本当にいつもよくして頂いた」として、この日、訪れたウィンザー城での墓参りについて「心からのお礼の気持ちで参拝をさせて頂きました」と話された。天皇皇后両陛下は28日にオックスフォードを訪れ、そのまま帰国の途につかれる。