イスラエルにはユダヤ教を信じる人が多いが、中でも超正統派と呼ばれる人たちが議論の的になっている。超正統派は生涯をかけてユダヤ教を学び聖書の記述を信じて守る。安息日は火や電気を使う作業も行わない。研究に忙しいため働かず生活保護を受けている人が多い。超正統派はイスラエルの人口の1割ほどだが、その人口が増え続けている。聖書に「産めよ増えよ地に満ちて地を従わせよ」と書いてあるため出生率が高く、合計特殊出生率は6.6。生活保護費が増えてイスラエルの財政に負担をかけている。超正統派への不満が高まり、大激論になっている。またイスラエルでは18歳の国民は軍隊に入るが超正統派は徴兵が免除されていた。超正統派も兵役につくべきだという声が大きくなり、超正統派も徴兵することが決まった。超正統派は猛反発し、徴兵されるくらいなら死を選ぶという人も出てきた。