生きている間に準備を進めるいわゆる終活関連のサービスや商品を紹介する産業展示会がきょうから江東区で始まった。東京ビッグサイトで開かれている展示会「エンディング産業展」ではおよそ160社が参加し葬儀などに関するさまざまなサービスや商品を紹介している。人生最期の衣装となる死に装束の展示ブース。イメージとしては、白があるが白でもちょっと刺しゅうが入っていたりとか色みがすごく鮮やかなものもあり、多様で美しいしだれ桜の模様が施されている。また葬儀にデジタル技術を取り入れたものも展示。葬儀に参列できない人がオンラインで香典や花を送るシステムを提供している。お墓の維持の負担からいわゆる墓じまいが課題となる中、墓を持たない選択をする人や家族向けに新たな弔い方を提案する企業も。森林散骨のブースでは私有地として用意された森林に散骨しペットと一緒の供養もできるということだ。別のブースでは遺骨から炭素を抽出して作られ亡くなった人を身近に感じてもらおうという取り組みを紹介。展示会を主催した会社によると葬儀に関する市場規模は2019年が1兆8000億円でその後のコロナ禍で減ったものの回復傾向にあるという。今後は規模の小さな家族葬の広まりなどが予想される一方で葬儀以外も含めた終活関連の産業全体ではニーズの高まりが感じられるとしている。「エンディング産業展」はあすまで東京ビッグサイトで開かれる。