ザゴリがあるのは北西部の山岳地帯。世界遺産エリアには多くの村が点在している。ザゴリとは古い言葉で「山の後ろの場所」を意味する。そこに巨大な渓谷がある。そびえ立つ断崖の高さは最大で約1100m。渓谷を流れる川はヨーロッパ有数の清流として知られている。日当たりが良く風が少ない場所を選んで村はつくられている。ザゴリにはこうした村が46も点在し、そのうち20が世界遺産エリアにある。家も道も地元で採れる石材で造られている。ザゴリのむらの広場には必ずプラタナスの木があるという。今ある建物や家々の多くが18世紀から19世紀ごろに建てられた。山間に点在するこうした村々をつないでいるのが、断崖にくねくねと続く細い道。
