オウム真理教は当時1万人以上の信者を抱えていた。そこには教祖・麻原を頂点とした支配システムがあった。浄専寺住職の平野喜之氏が見せてくれたのが大量の手紙だった。送り主はオウム真理教の元幹部・井上嘉浩元死刑囚。高学歴の幹部の中、高卒で大勢の信者を勧誘した麻原の側近中の側近だった。井上は教祖・麻原に心酔していた。入信して3年が経ち井上が19歳になったとき麻原の本性を見る出来事が。恋愛禁止という教団内で女性信者に好意を抱いた井上。そのことが麻原の耳に入ると暴力や薬物による支配が始まる。麻原の指示は神の意思だった。