価格の高騰が続いている卵。JA全農たまごによると、たまごMサイズの卸売価格はきのう時点で1キロあたり330円となり、1年前のおよそ1.6倍。価格高騰の原因は、年明けから急拡大した鳥インフルエンザによる殺処分。330円は、飲食店から卵のメニューが消えるなどした2年前のエッグショックの過去最高値に迫る水準。日本と同様に鳥インフルエンザが発生したアメリカでは卵価格が1年で2倍に。日本養鶏協会は、たまごを産める鶏の数が減っていることから、夏ごろまでは価格は高い水準で推移すると分析している。第一生命経済研究所・永濱利廣首席エコノミストは「供給力の回復が期待されるので秋口以降は少し価格が落ち着く」などと述べた。その後の月見商戦やクリスマスでたまご需要が高まる。