平和を願う祭典・五輪。その7日目から国連はあらゆる紛争の休戦を呼び掛けた。しかし戦火は絶えない。ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナ。日常が失われる中、選手達はパリを目指した。アーティスティックスイミング代表、双子のアレクシーワ姉妹は、激しい戦闘が続くハルキウの出身。2人が練習していたプールも攻撃の影響を受けた。防空警報で練習を中断し、シェルターで身体を動かすだけの時間が続いた。停電も頻繁に起きるため、冬場はウェットスーツを着ての練習。5kg程の重さは身体に負担が掛かった。迎えた五輪。デュエットの成績は5位。初めてメダルをもたらしたのはフェンシング女子サーブル個人でオリハハルラン(銅)。戦火で亡くなった人や祖国を守る人の為に戦った。個人戦に続き団体戦の決勝では韓国と対戦し金メダルを獲得。