社会問題となっているオンラインカジノの規制を強化するための改正法が、参議院本会議で可決・成立した。改正法ではオンラインカジノサイトやアプリの開設・運営を違法とするほか、オンラインカジノに誘導する広告やSNSでの宣伝投稿も違法となる。これによりSNS事業者などに削除を要請できるようになり、広告や宣伝が減少するなどの効果が見込まれている。「ギャンブル依存症問題を考える会」によるとオンラインカジノ利用者の借金額は平均で2000万円を超えるなど、金銭的な負担の大きさも目立ってきているという。哲学者の萱野稔人は「被害額が大きいということは、日本から海外のカジノサイトに金がそれだけ流れているということ。経済的な損失も大きい」などとコメント。シドニー五輪銅メダリスト田中雅美は「ギャンブル依存症になる入り口でもあるので、規制は大きな一歩」などとコメントした。