世界最大級の旅の祭典が始まった。オーバーツーリズムの緩和へ観光客の分散が求められる中地方の魅力を発信するブースが多数出展。恐竜王国と呼ばれる福井県のブースでは、ティラノサウルスの模型が展示されるほか伝統工芸品の制作体験などができる。ホテルチェーン・マリオットインターナショナルは全国の「道の駅」の近くに系列ホテルの建設を進めている。フェアフィールドバイマリオット道の駅プロジェクト・中本陽子マーケティング部長は「インバウンドが戻りつつある中でも、まだまだ地域に観光客が来てもらっていない。地域活性化をして、地域の人に足を運んでもらえるのは重要かなと思う」と語った。観光客の分散は外国人旅行客の急増が住民の生活などに悪影響を及ぼすオーバーツーリズムの解決法の1つとされている。会場には、農村などに宿泊して農業体験やその土地の食事などを楽しむ農泊を推進するブースもある。国内外の観光客を呼び込むことで、地方の所得向上や人口増加につなげることが狙い。