ニシンの産卵で白く染まった入り江。ニシンを狙いトドがやってきたり、トドが追い立てたニシンを狙いハクトウワシもやってきた。さらにカナダカワウソや水鳥も現れ、ニシンの産卵が起こす大饗宴は数日間に渡って続く。産卵後も宴は終わらない。ニシンが産卵した浅瀬には卵目当ての渡り鳥のアラナミキンクロなどがやってくる。しかし膨大なニシンや卵は食べ尽くされることはない。ここに集う多くの命を支える春のごちそうである。ニシンははなぜ危険を冒しても浅瀬を選ぶのか。その理由は陸と海が入り組む地形のため海が穏やかで精子が流されずに留まり確実に卵に届くため。さらに入り江には川を伝って森の養分が流れ込むためである。
産卵を終えたニシンたちが沖へ去りすっかり静けさを取り戻した海でオオカミの足跡が見つかった。オオカミの目当ては波打ち際の海藻についたニシンの卵。潮が引くタイミングを待ち食べに来ていた。海から運ばれたニシンの栄養はオオカミの糞となり土を肥やし森を育む。4月、無事に生き延びた卵からニシンの子どもたちが外の世界へ出てきた。半年ほど入り江で成長すると大海原へ旅立っていく。
産卵を終えたニシンたちが沖へ去りすっかり静けさを取り戻した海でオオカミの足跡が見つかった。オオカミの目当ては波打ち際の海藻についたニシンの卵。潮が引くタイミングを待ち食べに来ていた。海から運ばれたニシンの栄養はオオカミの糞となり土を肥やし森を育む。4月、無事に生き延びた卵からニシンの子どもたちが外の世界へ出てきた。半年ほど入り江で成長すると大海原へ旅立っていく。
