アメリカの関税措置をめぐり、赤澤経済再生担当大臣は、訪問先のワシントンでラトニック商務長官と閣僚交渉を行い、それぞれの立場を改めて確認した。双方にとって利益となる合意を実現できるよう精力的に調整を続けることで一致した。昨夜からきょうにかけておよそ1時間、赤澤大臣はアメリカ商務省でラトニック商務長官と閣僚交渉を行った。この中で両氏は、アメリカの関税措置に関するそれぞれの立場を改めて確認し、貿易の拡大や非関税措置、経済安全保障面での協力などについて議論を行った。これまでの交渉では自動車の関税率の扱いなどをめぐって隔たりが埋まっておらず、先にカナダで行われた日米首脳会談では合意に至らなかった。今回は首脳会談以降では最初の赤澤大臣の訪米となったが、今後も閣僚交渉が続く格好となった。赤澤大臣はこのあと記者団に交渉の現状などを説明することにしている。