みずみずしくて甘い清瀬のカブ。午前5時、カブの収穫が行われていた。カブ生産者の小寺さんは清瀬市で100年以上続くの農家の4代目。みずみずしいカブの秘訣は、夕方から深夜にかけて水分量が高まるため、その時間帯に収穫することが大切だといい、収穫は時間との勝負になる。清瀬のカブを育てる小寺さんには「日本一きれいで美しいカブを食べていただきたい」という大きな夢がある。収穫後、作業場を覗いてみるとカブについた土を洗い流していた。時間が経つと土が落ちにくくなりカブに土の色が沈着するため、収穫後はすぐに洗浄する。しかも弱い力で数回に分けて洗いカブに傷がつかないよう最新の注意を払っている。もし傷が付けば苦みやえぐみの原因になるといい、美しいカブは美味しさの証となっている。その努力が認められて2008年・2017年に農林水産大臣賞を受賞している。小寺さんは「清瀬にもカブがあるんだと思ってもらえるカブを目指したい」と話した。