3日間にわたったNATO(北大西洋条約機構)の首脳会議ではウクライナに対し400億ユーロの軍事支援を来年も維持することや、NATOの上級代表をキーウに置くことなどで合意し閉幕した。しかしウクライナが求めるNATO加盟については具体的な道筋は示されなかった。首脳会議が終わったあとウクライナへの支援を発表する会見で、バイデン大統領は連帯を強調した。そして次に登壇するゼレンスキー大統領を紹介する際に「プーチン大統領」と言い間違えた。バイデン大統領は間違いにすぐ気付いて訂正し「プーチンを打ち負かすことに集中していた」と釈明した。このあとの別の記者会見でバイデン大統領は選挙戦を継続する考えを改めて強調。一方で仮にハリス副大統領が大統領候補となった場合の資質について問われた際にハリスを“トランプ氏”と言い間違えた。これを受けてトランプ氏は早速、SNSにその部分の動画を掲載したうえで「よくやった、ジョー」と皮肉交じりに投稿した。バイデン大統領の記者会見は撤退圧力が収まらない中、大きく注目されていて、事態の推移にどのような影響を与えるのか関心が高まっている。