米国のバイデン大統領は国民向けに演説し、大統領選からの撤退について「新しい世代にバトンを渡すことが最善の道だと決断した」と話した。バイデン大統領「私の大統領としての実績、世界でのリーダーシップ、米国の将来に対するビジョン、すべてが2期目に値するものだと私は信じている。しかし私的な野心も含めて何ものも民主主義を守ることを妨げられない。私は新しい世代にバトンを渡すことが、最善の道だと決断した。それが我が国を団結させる最善の道だ」。バイデン氏は大統領選で民主党の後継候補として指名したハリス副大統領について「経験豊富で、タフで、有能だ」と称賛した。その上で来年1月までの残りの任期では、ウクライナ支援の継続やガザでの戦闘の終結などに取り組む考えを示している。ただ撤退を表明したバイデン氏が残りの任期中、レームダック=「死に体」になる恐れも指摘され、国際社会での米国の指導力が落ちることも懸念されている。