トランプ前大統領とハリス副大統領が初の直接対決を果たした。トランプ氏は今回の討論会で、ハリス氏に対し、「最低の副大統領」などとレッテル貼りが多く、司会者から事実誤認を訂正される場面もあり、自滅したと言える。ハリス氏は、未来志向をアピールすることで、過去の政策への批判などからうまく逃げ切り、善戦したという。両者はこの討論会が初対面で、冒頭で、ハリス氏が歩み寄り、握手を交わした。討論の最後の主張で、トランプ氏は、ハリス氏を批判していたのに対し、ハリス氏は、目指す大統領像を示し、ポジティブなメッセージを伝えた。CNNの緊急の世論調査では、討論会の勝者は誰かという質問に対し、ハリス氏が63%、トランプ氏が37%だった。バイデン大統領と行った前回の討論会後の結果から逆転した形で、トランプ氏にとっては、負けに近い数字だという。討論会直後、テイラー・スウィフト氏がハリス氏の支持を表明した。35歳以下の若い層の政治的スタンスが定まっていない人への影響は大きいという。10月にも、テレビ討論会が予定されている。投票日は11月5日。