アメリカ大統領選挙でカギを握ると言われる”激戦州”。中でも激しい選挙戦が繰り広げられてるのがペンシルベニア州、ミシガン州といったかつて鉄鋼業が栄えた「ラストベルト」。この州の行方が勝敗を左右するとも言われている。元々、「民主党」が強い地盤だったが、2016年の選挙では「共和党」トランプ氏が接戦を制し勝利。失われた雇用を取り戻すとし、労働者から強い支持を得るなど労働者票はトランプ旋風の原動力となった。一方、2020年は「民主党」バイデン氏がわずかな差で3州を奪い返し選挙にも勝利。自身もペンシルベニア州出身で労働組合にも頻繁に足を運ぶなど労働者の暮らしを重視する姿勢を打ち出し支持を得た。ペンシルベニア州ピッツバーグから中継。ラストベルトの「ラスト」=「錆びついた」。製造業が衰退したことを示してる。USスチールは大規模な投資と技術革新で経営巻き返しを期待し、日本製鉄による買収計画に合意したが、大統領候補がそろって反対を表明した。その背景にあるのが労働組合の票。トランプ氏が労働組合の切り崩しを図ってるのに対し、ハリス氏は組合の支持・繋ぎ止めに躍起になってる。USスチールは経営巻き返しを期待して日本製鉄による買収計画に合意したが大統領候補が揃て反対を表明。その背景にあるのが民主党の支持基盤である労働組合の票。労働者はトランプ氏を支持する一方で労働組合・USWはハリス氏を支持。一方、組合員の中にはトランプ氏が大統領在任中、鉄鋼業界を守るためとして、輸入関税をかけたことなどを評価する人もいて組合は一枚岩ではないことを認めた。