- 出演者
- 栗原望 油井秀樹 酒井美帆
ペンシルベニア州から中継。米国を超大国に押し上げた「USスチール」。「USスチール」をめぐっては日本製鉄による買収について大統領候補者2人がいずれも反対を表明する異例の事態となっている。後ほど現地から報告。
オープニング映像の後、キャスター陣が挨拶。
今日の主なラインナップを紹介。油井キャスターのアメリカ大統領選リポート2日目の今日は労働者票の行方について後ほどお伝えする。
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イランによる大規模ミサイル攻撃を受けたイスラエル。米軍は2日、ミサイルを迎撃する様子だとする映像を公開した。米海軍の駆逐艦から迎撃ミサイルが発射されている。イスラエル軍は2日、被害は限定的だったとしているが、ミサイルの破片にあたり2人が怪我をしたとしている。イスラエルが対抗措置としてイラン国内の石油生産施設を攻撃する可能性も伝えられる中、イスラエルのハレビ参謀総長はビデオ声明を発表。対抗措置をとる構えを強調した。米国のバイデン大統領はイスラエルの核施設攻撃を支持するか問われると、これを否定。ネタニヤフ首相と近く協議する考えを示した。緊迫した状況が続く中イランのペゼシュキアン大統領は2日、ミサイル攻撃の正当性を主張した上で「我々には応じる以外に選択肢はなかった」と述べた。一方、レバノンではイスラエル軍による攻撃が続いている。イスラエル軍は2日深夜、ベイルートを空爆したと発表。レバノンの保健当局は空爆で9人が死亡したと発表している。さらにイスラエル軍は3日にかけて地上侵攻に踏み切ったレバノン南部ヒズボラの拠点を空爆し、戦闘員約15人を殺害したなどと主張。米国のシンクタンク「戦争研究所」が公開しているイスラエル軍の動向を示した地図。レバノン南部に点在するエリアは、イスラエル軍が住人に避難するよう警告している場所。また、国境を挟んだイスラエル側は、ヒズボラからの攻撃の影響で、約6万人の住人が避難を余儀なくされている地域。各国はレバノンから自国民の退避を進めていて、日本政府もレバノンに滞在する日本人などの国外退避に備え自衛隊輸送機を周辺国に向けて出発した。こうした中、開かれた国連の安全保障理事会の緊急会合では、イスラエルとイランがさらなる対抗措置を互いに警告し合う展開となった。
ウクライナ軍はロシア軍との激しい戦闘が続いていた東部ドネツク州の拠点から撤退すると発表した。ロシア軍はドネツク州全域の掌握を目指し更に攻勢を強めるとみられる。ウクライナ軍は2日東部の防衛拠点・ブフレダルからの部隊の撤退を許可。ブフレダルは物流の拠点でロシア軍がこれまで何度も大規模攻撃を仕掛けている。プーチン大統領は2日、刑事事件で罪に問われている被告が軍に入隊すれば、刑事責任を免除する法律に署名した。これまでも服役中の受刑者が入隊した際、恩赦される法律が整備されていたが、この対象を有罪が確定する前の被告に拡大した。プーチン政権は国民の不満が強い動員を避けていて、今回の法改正も兵士をより集めやすくする措置だとみられる。
米国のバイデン大統領とハリス副大統領がハリケーンが直撃した被災地を訪れた。甚大な被害が出ているノースカロライナ州では大統領選挙の激戦州でもあるだけに災害対応の在り方が選挙結果に影響を与える可能性も指摘されている。ノースカロライナ州とサウスカロライナ州を訪問したバイデン大統領。CNNテレビによると亡くなった人は6州で191人にのぼっていて、バイデン大統領は今回のハリケーンについて、大規模災害にあたると宣言。連邦職員や軍を派遣し支援している。またハリス副大統領も南部ジョージア州を訪問して、被災者から状況を聞き取り、長期的な支援を約束した。甚大な被害が出ているノースカロライナ州やジョージア州は大統領選挙の行方を左右する激戦州で、共和党のトランプ大統領も先月、30日にジョージア州の被災地を訪問。災害対応のあり方が選挙に影響を与える可能性も指摘されている。
アメリカ大統領選挙でカギを握ると言われる”激戦州”。中でも激しい選挙戦が繰り広げられてるのがペンシルベニア州、ミシガン州といったかつて鉄鋼業が栄えた「ラストベルト」。この州の行方が勝敗を左右するとも言われている。元々、「民主党」が強い地盤だったが、2016年の選挙では「共和党」トランプ氏が接戦を制し勝利。失われた雇用を取り戻すとし、労働者から強い支持を得るなど労働者票はトランプ旋風の原動力となった。一方、2020年は「民主党」バイデン氏がわずかな差で3州を奪い返し選挙にも勝利。自身もペンシルベニア州出身で労働組合にも頻繁に足を運ぶなど労働者の暮らしを重視する姿勢を打ち出し支持を得た。ペンシルベニア州ピッツバーグから中継。ラストベルトの「ラスト」=「錆びついた」。製造業が衰退したことを示してる。USスチールは大規模な投資と技術革新で経営巻き返しを期待し、日本製鉄による買収計画に合意したが、大統領候補がそろって反対を表明した。その背景にあるのが労働組合の票。トランプ氏が労働組合の切り崩しを図ってるのに対し、ハリス氏は組合の支持・繋ぎ止めに躍起になってる。USスチールは経営巻き返しを期待して日本製鉄による買収計画に合意したが大統領候補が揃て反対を表明。その背景にあるのが民主党の支持基盤である労働組合の票。労働者はトランプ氏を支持する一方で労働組合・USWはハリス氏を支持。一方、組合員の中にはトランプ氏が大統領在任中、鉄鋼業界を守るためとして、輸入関税をかけたことなどを評価する人もいて組合は一枚岩ではないことを認めた。
米国の自動車産業の中心地、ミシガン州。メキシコなど生産量の安い地域に拠点を移すことで多くの向上が閉鎖され雇用も失われた。30年以上大手自動車メーカーで働いてきたブライアン・パネベッカーさんはトランプ氏を支持する独自の労働者団体を立ち上げた。ハリス氏を支持しない理由にあげたのが“EV支援策”、気候変動対策を掲げ購入者への多額の税制優遇、排ガス規制によりEVの普及を推し進めるバイデン氏・ハリス氏の政権だが、部品が少ないため雇用が奪われると労働者は懸念している。パネベッカーさんの訴えは労働者の間で広がり、トランプ氏を支持する団体のメンバーはいまでは2000人近くに上っているという。その一人であるクリス・ビターレさんは、30年にわたり大手メーカーの技術部門で働いてきたが、技術面の課題を抱えるEVを政府が無理に普及させるべきではないとバイデン政権の政策に懸念を抱いており、ビジネスマンのトランプ氏が製造業を深く理解していると考えている。一方、ハリス氏は民主党が支持基盤としてきた労働組合を重視する姿勢を強調し雇用を守ると訴えている。労働組合を巡ってはバイデン大統領が自ら“史上最も組合を大切にする大統領”と訴え、UAWのストライキにも参加し大幅な賃上げが実現した。ハリス氏はバイデン市の政策を踏襲、UAWもハリス氏への支持を正式表明している。
選挙戦への影響について、アメリカ・ピッツバーグから中継。現在、アメリカ・ミシガン州ではハリス氏が指示率の平均値でトランプ氏を若干上回っているが、誤差の範囲と言わせ接戦。今後の選挙戦でカギを握るのは労働者を含め有権者の間で関心が高い物価高・インフレ。アメリカのインフレは数字の上では落ち着きつつあるが、肌感覚では依然高く生活への負担を感じていて、批判の矛先が現政権に向けられている。ハリス陣営は中間層重視を掲げていて、最低賃金引き上げや食料価格の抑制政策を打ち出し巻き返しをはかっている。トランプ陣営は新たな減税策などを打ち出していて、どちらの候補の経済政策が有権者に響くのかが勝敗のカギを握りそう。世界への影響については、注目されているのはアメリカと中国との関係で、専門家は「トランプ氏でもハリス氏でも中国には厳しい立場を取るだろう」と分析している。米中関係はどちらが大統領になっても、貿易と安全保障の両面で多少の温度差はあるが大きな変化はなく対立が続いていきそう。アメリカの製造業はグローバル経済の中で、中国など外国との激しい競争にさらされてきた結果、消費者は「メイドインチャイナ」など安価な製品を購入する恩恵を受ける一方で、製造業は仕事を失いアメリカではチャイナショックとも呼ばれている。両陣営ともがライバル視する中国に対抗する上で自国の経済などをどう守っていくのかが問われている。
アメリカ国内にはびこる政治的暴力についてお伝え。
フランスで行われた車のバンジージャンプ。高さ65mから真っ逆さま。世界一高い場所からバンジージャンプした車として記録を達成したという。
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同僚で親友だった2人が1年ぶりの再会。米国海軍兵士のアランダさんと引退した軍用犬ドニーはかつて相棒犬として爆発物探知の任務についていたがドニーは去年足を怪我して引退。退役軍人と軍用犬をマッチングする団体が南部バージニア州にいたドニーを西部カリフォルニア州のアランダさんの元まで送り届けた。ドニーはかつての相棒の家で引退後の生活を送ることになった。
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今月にかけて次のシーズンの新作が発表されるファッションウィークがニューヨーク・ミラノ・パリ・ロンドンで開かれた。そのトップを飾ったのが東京のファッションウィーク。多様な新作が発表された。注目されたのは若手デザイナーを発掘する東京ファッションアワード。審査基準はオリジナリティ。生成AIでデザインしたものや、日本人と韓国人がデザインしたものがある。玉田さんは大変なのは時間がないことだという。ブランドとして資金が必要だ。今回支援をうけl,受賞者は来年パリで2回発表会を開催できるほか海外のバイヤーと商談することができる。日本のデザイナーたちは注目度などは劣っているのが現状。発信力がパリに比べ課題だという。アジア諸国もファッション・ウィークを推進し、世界中で競争が激化している。専門家はパリなどを目指し同じになるひつ王はなくアイデンティティだという。支援をうけ世界につながりたいと玉田さんは話す。次に出ていくきっかけになるなどファッション・ウィークについて古茂田博さんは希望を語った。
47年前に打ち上げられ、今は太陽系の外を飛行しているアメリカの惑星探査機「ボイジャー2号」について、NASAは搭載している観測機器の一部の電源を切ったことを明らかにした。こうした対応により、2030年代に入ってもボイジャー2号の運用を続けることを目指す。
株と為替の値動きを伝えた。
国際報道。あすはアメリカ大統領選で深刻化する政治的暴力などとラインナップを伝えた。
エンディングの挨拶。
「Dearにっぽん」の番組宣伝。