選挙戦への影響について、アメリカ・ピッツバーグから中継。現在、アメリカ・ミシガン州ではハリス氏が指示率の平均値でトランプ氏を若干上回っているが、誤差の範囲と言わせ接戦。今後の選挙戦でカギを握るのは労働者を含め有権者の間で関心が高い物価高・インフレ。アメリカのインフレは数字の上では落ち着きつつあるが、肌感覚では依然高く生活への負担を感じていて、批判の矛先が現政権に向けられている。ハリス陣営は中間層重視を掲げていて、最低賃金引き上げや食料価格の抑制政策を打ち出し巻き返しをはかっている。トランプ陣営は新たな減税策などを打ち出していて、どちらの候補の経済政策が有権者に響くのかが勝敗のカギを握りそう。世界への影響については、注目されているのはアメリカと中国との関係で、専門家は「トランプ氏でもハリス氏でも中国には厳しい立場を取るだろう」と分析している。米中関係はどちらが大統領になっても、貿易と安全保障の両面で多少の温度差はあるが大きな変化はなく対立が続いていきそう。アメリカの製造業はグローバル経済の中で、中国など外国との激しい競争にさらされてきた結果、消費者は「メイドインチャイナ」など安価な製品を購入する恩恵を受ける一方で、製造業は仕事を失いアメリカではチャイナショックとも呼ばれている。両陣営ともがライバル視する中国に対抗する上で自国の経済などをどう守っていくのかが問われている。