米国のIT大手・グーグルの親会社のアルファベットが29日に発表した今年7月から先月までの決算によると、売り上げは前の年の同じ時期と比べておよそ15%増えて882億6800万ドル、日本円でおよそ13兆5400億円だった。最終的な利益は前の年と比べておよそ34%増えて263億100万ドル、日本円でおよそ4兆300億円となり、増収増益となるのは6四半期連続。これは生成AIを活用するクラウド事業の売り上げが前の年と比べておよそ35%と大幅に増えたことに加え、検索サイトや動画投稿サイト「ユーチューブ」による広告収入が好調だったことが主な要因。アルファベット・ピチャイCEOは電話による会見で“イノベーションへの取り組みとAIへの長期的な投資が実を結んでいる”と強調した。AI需要の高まりからマイクロソフトやアマゾンといったほかの米国IT大手もクラウド事業に力を入れていて、今週相次いで発表される決算に注目が集まる。