人間の睡眠パターンは、遺伝子レベルで朝型と夜型に分かれている。年齢によっても変わり、中高生ぐらいから20歳ぐらいにかけては夜型だという。柳沢教授によると、アメリカやイギリスでは、高校の始業時間を2時間ほどシフトしたことで、子どもが楽になり、成績が上がったところもあるという。学校が始まる前に、元の生活サイクルに戻すには、30分ずつ起床時間を早めていくといいという。日の出が早い夏は、体内時計が乱れがちになる。遮光カーテンで光をシャットアウトして、学校などの時間に合わせて光を浴び、体内時計を整えていくといいという。眠っている間に、布団から手足を出し入れして体温調節するため、タオルケット1枚はかけて寝られる室温に設定するのがいいという。勉強の仕方としては、勉強して、睡眠をとり、翌朝に復習するのが最も効果的だという。午後2時頃までに仮眠をとることで、その後の脳の働きをよくする効果が期待できるという。柳沢教授によると、仮眠直前にコーヒーを飲むのがおすすめだという。