昭和の冷蔵庫には、急な発熱に対応できるよう、冷凍庫にアイスノンが常備されていた。また、アルミ製のトレーで氷を作っていた。ペットボトルが普及し始めたのは1980年代後半の頃で、それまではほとんどのジュースが瓶で販売されていた。空き瓶は酒屋さんでお金に交換してくれた。ビールは酒屋さんが定期的に運んでくれていた。カルピスウォーターが発売されたのは平成3年からで、昭和世代のカルピスは瓶に入った原液だった。乾電池は冷やすと長持ちするというウワサがあり、冷蔵庫に入れていた家庭が多かった。冷やすと伝線しにくいというウワサから、ストッキングも冷蔵庫に入れていたという。また、冷凍室の位置が、冷気を逃さないために、上から下に変わった。電気冷蔵庫が普及したのは1960年代で、それまで氷を入れた木箱が冷蔵庫の役割を果たしていた。冷凍室が上にあったのは、氷式冷蔵庫の名残りという。