イスラエル軍はガザ地区への攻撃を続け、住民の犠牲が増え続けている。かつてのガザ地区は、おととし10月から始まった戦闘を経て大きく変わった。今年1月、イスラエルとハマスの停戦合意が始まると、ガザ地区の多くの住民が避難先から生まれ育った”ふるさとの街”へ戻った。ディア・アルディンマディさんは1年3か月ぶりに生まれ育ったガザ市に戻り、市場や街中、自宅を訪ねるも「がれきの上を歩く音しか聞こえない」などと話し、希望を失いかけていた。さらにディアさんは多くの友人も失った。3月、ディアさんは亡くなったアブドラさんの父親の元を訪れ、「ガザにとどまるべきか?」と聞くと、アブドラさんの父親は「私はしばらく外で心を休めてから、ふるさとに戻る」などと話していた。ディアさんは、ガザで暮らしていく決意を固めた。