パレスチナ・ガザ地区をめぐりイスラエルとイスラム組織ハマスが10日で1カ月となるが、イスラエルは散発的に攻撃を続け不安定な情勢が続いている。こうした中アメリカのクシュナー氏が10日にイスラエルを訪問しネタニヤフ首相と会談した。和平計画の第2段階やガザ地区の地下トンネルに立てこもっているハマスの戦闘員の問題についても協議する見通し。イスラエルメディアによると近くウィトコフ中東担当特使もイスラエルを訪れ協議する予定。イスラエル側はトンネル内にいるハマスの戦闘員約250人の身の安全を保証する代わりに全員を拘束した上でイスラエル側で取り調べを行いたい考え。これに対しアメリカ側は戦闘員の安全な退避を認め停戦の第2段階を開始するよう圧力をかけている。またイスラエル側はアメリカ側の圧力を受けて戦闘員の問題に柔軟に対応せざるを得ないと報じている。イスラエル政府は表向きには強行な姿勢だが、裏ではアメリカの圧力に従う以外に選択肢は無いと認めたということ。アメリカはハマスの戦闘員が武装解除に応じることを条件にトンネル内からの安全な退避を認めることでトランプ大統領の和平計画を推進する狙い。
