7月、特別な開発が始まろうとしていた。作るのは90ミリのカプセルトイ。一般的な68ミリと比べ容量は2倍以上になる。題材に決めたのはガンダム。売りの1つはロボットの頭部がカプセルなしでそのまま出てくるインパクト。さらにハッチオープンで整備中の姿を再現することを考えていた。6日後、最初の試作品が届いたが想像を超えるものではなかった。誉田は下田重工業という名前で活躍するプラモデラーに会いに行った。デザインを下田が、全体の設計を誉田が担う二人三脚のこれまでにない挑戦の幕が切って落とされた。
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