1月から6月の北朝鮮と中国の貿易総額は今年はコロナ前の2019年と比べ8割以上まで回復した。北朝鮮は新型コロナの流入を防ぐため3年以上外国との人の往来を原則停止していた。鴨緑江のクルーズ船からは北朝鮮の人々の暮らしを見ることができ、これまで厳重だったコロナ対策が緩和され、中朝を結ぶ貨物列車の運行が去年9月に再開した。中国は今年に入り北朝鮮からつけまつげやかつらなどの毛を使った製品の輸入が増加しており、今年上半期の輸入額のうち5割以上を占めている。中国の若い女性を中心に人気でパッケージに日本語を使用し日本商品のように見せて高級感を出している。北朝鮮は核・ミサイル開発を理由に国連安保理等から経済制裁を受けて石炭や海産物は輸出禁止となったがつけまつげなどは対象外である。専門家は外貨の獲得や失業対策の為に規制されていない毛を使った商品の輸出を増やしていると指摘している。中国から北朝鮮へは今年上半期に30億円分の大理石とタイルが輸出されており金正恩政権は首都平壌に毎年1万戸の住宅を建設する構想を掲げており、党に貢献した人に無償提供されている。北朝鮮では首都や国境の町で住宅の建設が進められる一方で地方を中心に食糧事情悪化などの見方がある。