2日未明のウクライナの首都キーウでは、煙が立ち上り、爆発音も聞こえる。多くの学校で始業式を迎えたこの日、大学の施設にも大きな被害が出た。ウクライナ側への攻撃を強めるロシア。ただ、この1か月近くは、ロシア西部・クルスク州で、ウクライナ軍の越境攻撃を受けてきた。越境攻撃について、ロシア・プーチン大統領は2日、学生たちを前に「ドンバス地域への我々の進軍を止めるというウクライナ側の狙いは失敗した」と発言。その上で「ロシア軍はドンバス地域で、久しくなかったペースで進軍している」と述べた。ロシア軍は、ウクライナ東部での攻勢を一層強め、ドネツク州の要衝ポクロウシク方面への進軍を続けている。英国国防省は1日「ロシア軍がこの7日間で、進むペースが速くなっている。恐らくポクロウシクまで10キロ以内の所まで来ている」と指摘。ウクライナ軍・シルスキー総司令官は1日、SNSに「敵の主要な攻撃がある地域では状況が厳しくなっている」と投稿。