来日中のドイツのメルケル元首相は日本経済新聞社主催のトークイベントに出演。メルケル氏はアメリカ第一主義や高関税政策を掲げるトランプ大統領との向き合い方にふれ「怖がってはいけない」と述べた。アメリカはアジアなどとの貿易から恩恵を受けてきたとして「中期的にはアメリカもトランプ氏も国際協調があれば豊かになれると気づくはず」と訴えた。防衛費の引き上げをめぐり日本はこれまで慎重だったとして「歴史的背景は理解できるが21世紀において十分ではない」と話し、ロシアによるウクライナ侵攻で安全保障環境が変わった現状を踏まえるべきとの見方を示した。