パリ五輪開幕まできょうであと100日。きのうギリシャで聖火の採火式が行われ、聖火リレーがスタートした。ギリシャ国内を回った後、フランスに運ばれる。きょう紹介するのは東京五輪で日本勢21年ぶりとなる7位入賞を果たした高飛込・玉井陸斗選手(17)。伺ったのは宇都宮にある練習場。高さ10メートルから飛ぶ高飛込。男子は6回の演技の合計点で争うが、山本アナは実際に飛込み台に上がると「え!?」と恐怖に震える。すると玉井選手がやってきて「もうちょっと前に行けますか?」といい「ダメダメダメ!」と拒否した。高さ10メートルだと入水時の衝撃は約1トンと言われ、手首・肘・肩に大きな負荷がかかる過酷な競技。玉井選手はパリ五輪について「やっときなたなって感じ。東京五輪では7位入賞で満足していた自分がいるんですが、次は優勝して満足できるよう自分の最大限の演技をして頑張りたい」と話した。東京五輪から身長も5センチほど伸び、体つきも大きくなった玉井選手。おととしの世界選手権では銀メダルと進化を続けている。美しい飛込みに欠かせないのが腹筋。5年前、史上最年少の12歳7カ月で日本室内選手権を制したときからバキバキ。唯一無二の筋肉を持つ玉井選手の強さの秘密を聞くと「メンタルの強さ」と答えた。玉井選手は実は金メダルを身近な”あるもの”に例えて鋼のメンタルを身につけていた。