来週、米国のトランプ新政権が発足するのに合わせ、日本政府は日本、米国、オーストラリア、インドの4か国の枠組み「クアッド」の外相会合を開く方向で調整している。日本としてはトランプ新政権の下でも4か国の連携を維持強化していく重要性を確認したい考え。岩屋外務大臣はきのうのNHKの日曜討論で、今月20日に行われる米国のトランプ次期大統領の就任式に出席することを明らかにした。関係者によると、日本政府はこれに合わせて現地で、日米両国にオーストラリアとインドを加えた4か国の枠組み「クアッド」の外相会合を開く方向で調整している。日本としては、トランプ新政権の下でも自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて、4か国の連携を維持強化していく重要性を確認したい考え。また日米外相による個別の会談も検討していて、両国の同盟を一層深化させていくため信頼関係の構築を図るとともに、日米首脳会談の早期実施への調整を進めたいとしている。日本政府は国務長官に起用されるマルコルビオ氏をはじめ、閣僚人事に必要な議会上院での承認手続きの進捗を見極めて対応を最終判断する方針。