海獣学者の田島木綿子氏はクジラやイルカといった鯨類を専門としている。クジラの内臓の一部は草食動物と同じ構造をしているという。また、ドローンを飛行させ、クジラの鼻水を採取することに成功した。さらに田島氏は河川などに座礁した海の生きものを調査していて、解剖し胃の内容物を調査している。2018年、由比ヶ浜にシロナガスクジラの子供が漂着した。死因は母親とはぐれてしまったためとみられるが、体内から海洋プラスチックごみが見つかった。鹿児島で座礁したマッコウクジラから骨格標本を作り、国立博物館で所蔵している。田島氏はこれまでに2000頭をこえる海獣を解剖しているという。