神奈川県山北町の猟師・杉本一さんはなかなか実らないドングリに悩んでいた。ドングリが実らないことでエサに困ったクマが山から人里に下りてきてしまっていることが、今年のクマ被害急増の要因だと言われている。猟師歴68年の大ベテランの杉本さんは山と動物の変化を一番近くで感じていた。人里から離れた奥地でも山は動物の食べ物にならないスギやヒノキなどの人工林に覆われてしまっている。神奈川県ではクマによる人的被害はないが、目撃情報は増加している。ドングリなどの木の実や柿などクマの食べ物を人里から離れた山に増やすことを思い立った。約3年前、宝の木と呼ぶクヌギの木を偶然発見した。各所に呼びかけたことでドングリは約4万個集まった。集めたドングリは苗木に育て、山の中へ植え替える予定。どんぐりをまくイベントも開催。SNSを通じて多くの反響があったという。 豊猟会・豊田里己さんは「なんとか変化は起こしたい」、杉本さんは「一人でも多くの人が取り組みに参加をしてくれると大変ありがたい」と話した。
