長野県内で熊に襲われてけがをする人が相次ぐ中、飯山市では被害を防ごうと、熊を撃退するスプレーの使い方を学ぶ講習会が開かれた。講習会は、冬眠を前にした熊が食べ物を求めて人の生活エリアに出没する機会が増える時期となったことから開催され、熊の目撃情報を受けて初期対応に当たることが多い公園の管理者や学校関係者などおよそ15人が参加した。参加した人たちは撃退スプレーを使うときは熊から5mほどの距離を取り、目と鼻をめがけて噴射するなど効果的な使い方を確認していた。今年度、飯山市での熊の出没情報は先月末までに154件に上り、去年の同じ時期よりも25件増えているほか県内各地で熊に襲われてけがをする人が相次いでいる。飯山市では、市の施設に熊撃退スプレーを配備して被害防止のために活用するよう呼びかけているという。