試合は0-0で敗れたものの、JFLのトップであるクリアソン新宿相手に見せ場を作ったデフサッカー日本代表。デフサッカーの試合を国立競技場で開いたのは歴史上初のこと。デフサッカー日本代表の吉田監督は「国立競技場という聖地で沢山の人たちの応援とともにサッカーができたことがとても幸せだった。デフサッカーの認知度はまだまだ低いが、この試合で何か人々の心に響くものを出せたと感じている」とコメントしている。また、日本代表で19年GKを務めるキャプテン・松元卓巳選手は「デフサッカーは日本代表と言っても日の当たるような活動がなかなかなくて、ここに来るまでに19年かかったが、たくさんの支えがあったおかげできょうという素晴らしい日を迎えられた。デフリンピックでは世界一を掴みたい」と話す。松元卓巳選手は高校時代、名門の鹿児島実業高校でプレーしていた。選手間では手話やアイコンタクトをなどでコミュニケーションを取る。デフリンピックで勝つためにはコミュニケーション能力をどう高めるかが大事。元Jリーガーでもある吉田監督がその難問に挑む。