ドイツで連立政権が崩壊し、来年2月に総選挙が行われることになった。二松伸専門解説委員が「ドイツの連立与党は各政党(自由民主党、社会民主党、緑の党)のシンボルカラーが赤緑黄色のため信号連立と呼ばれている。ところが来年度の予算をめぐる対立などから自由民主党を率いるリントナー財務相が解任されて、自由民主党は政権を離脱した。信号連立が崩壊し少数与党となったショルツ首相は、来月16日に連邦議会で信任投票を行い不信任となった後、解散総選挙を前倒しして行う道を選んだ。世論調査では最大野党のキリスト教民主社会同盟が30%台の支持を得て大きくリード、そして右翼政党AfD=ドイツのための選択肢が2位、社会民主党と緑の党は低迷している。ヨーロッパでは今年、英国とフランスで総選挙を前倒しして行った結果、与党が大敗を喫した。ドイツもまた与党の苦戦必至。米国のトランプ次期政権への対応が問われる中でドイツが政治の安定を早期に取り戻すことができるかどうか、ヨーロッパへの影響が大きいだけに各国がその行方を注視している」とスタジオコメント。