米国のCNNテレビなど複数のメディアは12日、トランプ氏が来年1月の政権発足に向けて、“国土安全保障長官にサウスダコタ州のクリスティノーム知事を起用する方針だ”と相次いで報じた。ノーム知事はトランプ氏を強く支持してきたことで知られ、今回の大統領選挙では激戦州の集会に参加するなどして選挙活動を支援してきた。国土安全保障省は国境管理などを担うため、ノーム知事はトランプ氏が選挙期間中に訴えてきた国境管理の強化や移民対策にあたることになる。トランプ氏は政権の要となる大統領主席補佐官にワイルズ氏、国連大使にステファニック下院議員を起用する人事などを発表していて、政権の骨格を自身に近い人物で固める姿勢を鮮明にしている。トランプ氏の前の政権では、閣僚や側近が公鉄や辞任で相次いで交代していて、米国メディアは新たな政権の人選について“忠誠心が共通した要素になっている”と伝えている。