ワシントンで先月31日に行われた米韓の外務・防衛の閣僚協議「2プラス2」の後記者会見したブリンケン国務長官。この中で、ロシアに派遣された1万人の北朝鮮の兵士のうち8000人がウクライナ軍の越境攻撃が続くロシア・クルスク州に配備されたとしたうえで、今後数日以内にウクライナ軍との戦闘に加わるとのみかたを示した。また北朝鮮の後ろ盾である中国についても、中国が北朝鮮の行動を抑止するため影響力をさらに行使すべきだという点で韓国側と一致したという。しかし中国は両国の関係について干渉しない姿勢を示した。モスクワでは1日、ロシアのラブロフ外相と北朝鮮のチェ・ソニ外相との会談が行われた。会談の冒頭、ラブロフ外相は“両国の軍の間には非常に緊密な関係が確立されている”と述べ、これに対しチェ外相は“勝利の日まで常にロシア側に立つことをあらためて保証したい”と応じた。会談では、北朝鮮の部隊のロシアへの派遣や、有事の際の軍事的な支援を明記した包括的戦略パートナーシップ条約などについて協議されるものとみられる。