中谷元防衛大臣は石破内閣の閣僚として初めて沖縄を訪問。基地問題にどう向き合っていくのか、渡部将伍記者の報告。「納得と共感」という石破内閣のテーマを体現すべく、中谷大臣は米軍の基地を抱える地元関係者たちとの面会を重ねた。中谷防衛大臣は「沖縄の皆様には大きな基地負担を引き受けてもらっていることを大変重く受け止めている」と述べた。中谷大臣は2日間の日程で沖縄を訪れ、今日は沖縄県・玉城デニー知事から基地問題の早期解決に向けた要望を受けた。きのうは2006年の合意以来初めて、沖縄に駐留する米海兵隊がグアムへの移転を始めたと発表し、政府の取り組みを直接説明したことで、地元からも一定の評価を得た。基地問題を巡っては、石破総理が自民党総裁選の中で「日米地位協定」の見直しに着手すると訴え、県民の期待が高まったが、総理就任後の演説では「地位協定」の改定に言及はなくその本気度がかすむ形となっている。ある政府関係者は、海兵隊のグアム移転の今後のスケジュールについて「米国側の都合だから何とも説明できない」と語り、政府と沖縄との連携にはまだまだ課題が残ると指摘。石破内閣は沖縄の負担の軽減に向けた期待に応えられるのかどうか、引き続き試されることになる。