インド・ニューデリーで行われたG20サミットが閉幕した。ロシアのプーチン大統領、中国の習近平主席が欠席する異例の開催。中国は李克強首相が出席したが、中国も個別の階段は少なく、存在感は低下。一方存在感をアピールしたのはアメリカで、インドからヨーロッパにつながる経済回廊構想を発表し、中国の一帯一路への対抗し姿勢をアピールした。今回の主役はグローバル・サウスの国々。ウクライナ侵攻をめぐる対立が深まる安価、首脳宣言が採択されないことが危惧されたが、ロシアを名指ししないという条件で宣言がまとめられた。インドのジャイシャンカル外相はグローバル・サウスの国々が調整役を果たしたと明らかにした。宣言ではグローバル・サウスが訴えてきた、ウクライナ侵攻の影響を受けた食料危機などについての具体的な措置も明らかになった。しかしG20の枠組みが世界に存在意義をアピールしたとは言い難く、ウクライナ政府は落胆を示した。