米国みずほ証券の兼松さんは「きょうはハイテク関連銘柄による軟調な動きが目立ち、午前中は下げる場面もみられたが、午後にかけては買いが優勢となっている。特にアルファベットの株価が大きく下げたことが相場全体の重しとなっている。前日に発表されたアルファベットの決算では去年の第4四半期のクラウド事業の売上高が市場予想を下回ったほか、今年の設備投資額の見通しが市場予想を大きく上回ったことが投資家の不安材料となっている。先日話題になった中国の人工知能「DeepSeek」は最新の半導体を使わずにコストを抑えて開発されたとされ注目されていたが、そういったことを背景にグーグルをはじめとするアメリカのIT大手の莫大な設備投資に不満が高まっていただけにマーケットの失望感は大きかったと見ている。最も米国みずほ証券のインターネットアナリストはアルファベットの前向きな見通しに変化はないと考えている。今回市場予想を下回ったクラウド事業の売上高については現時点では処理能力不足や供給面などの問題があるものの、年後半にかけてはそれらの問題が解決し、売上の成長加速が期待できるとしている。また積極的な設備投資額についても長期的に見ればAI事業に対する自信のあらわれ。特にグーグル独自のAI向け半導体「TPU」を活用することによる事業の成長余地を裏付けていると考えられ、アルファベットの長期的な投資ストーリーを見直す必要はないと考えている。」などと述べた。