明治安田アメリカ・長谷川さんは「Facebookを運営するメタに注目している。去年は年間の株価リターンがプラス66%とアメリカの巨大IT7社『マグニフィセント・セブン』の中でも最もパフォーマンスが良かった銘柄。24日は少し売りが出ていたものの、株価は今年に入ってすでに10%以上上昇し、S&P500の上昇率を大きく上回っている。1月末~2月にかけては株価が20営業日連続で上昇するという記録を打ち立て話題になった他、先週はAIを搭載した人形ロボットの開発に投資していることが報じられた。人型ロボットはテスラなど大手ハイテク企業が相次いで参入する成長期待分野で、今後の動向にも注目している。株価好調の要因は収益の柱である広告事業が貢献しているとみている。1月末に発表した去年の10-12月期決算では広告事業の売り上げ高が前年比プラス21%となり、前期のプラス19%から成長が加速した。広告を主力しているグーグルの持株会社・アルファベットや写真共有アプリ運営のスナップ、広告事業が好調なアマゾンと比べてもメタの成長率は高く、前期からも加速している点が目立っており、デジタル広告事業でシェアを拡大している可能性が高いと考えられる。AIの活用によって広告のターゲティング精度を高め、ユーザーをより巻き込みやすくしていることがメタの収益の押し上げにつながっている。株価がかなり上がっていることから、最近では株式分割の可能性も報じられており、もし実現すれば個人投資家が買いやすくなるため、センチメントの向上につながるかもしれない」などと伝えた。