EUはアメリカに自由貿易を提案し交渉を続け、最悪の場合には対抗措置も辞さないとしている。関税はルクセンブルクで開かれた通商担当閣僚会議の中心テーマとなった。アメリカがEUからの鉄鋼やアルミニウムに課した関税についてEUは報復関税で対抗する構え。一つはX、メタ、グーグルといった米IT大手を狙った対策で、事態をエスカレートさせず経済の悪化を加速させることのないよう綱渡りの対応が求められる。EUのフォン・デア・ライエン委員長は、アメリカに対し工業製品に対する全ての関税を撤廃することを提案したと話した。これは既に他の貿易パートナーとも行ってきたことで、2月にもアメリカにこのディールを提案したものの実現する見込みは低い。EUはアメリカに対し最大の政治的圧力をかけアメリカが課すとしている関税を出来るだけ回避したい考え。