20年以上にわたり、私立中学などの相談を受けてきた横浜のコンサルティング会社・コアネット教育総合研究所では最近依頼される内容に変化が見られるという。かつては経営ビジョンの策定など学校改革に関するものが中心だったが、近年新たな教育を導入したいという相談が増えているという。コアネット教育総合研究所の福本雅俊さんは、少子化していく時に下に崩れて下がっていってしまうのか、上がる努力をしなければ維持はできないわけなので、だからこそ危機感や改革意識は中堅後ほどすごく今は強い、と話す。5年前からこの会社にコンサルティング業務を依頼している都内の中高一貫校は、建学の精神に捨我精進を掲げる女子校だが受験者数の減少に直面し、改革を迫られた。この学校が独自のカリキュラムとして磨いているのが教科横断型授業。この日が物理の実験で振り子の動きを観察。それを数学の教員が解説した。新たな教育を導入して以来受験者数は改善している。多くの学校がこうした改革に乗り出している。田園調布学園中等部・高等部校長の清水豊さんは、私学としてどうやって生き残っていくかっていうことは常に教員の危機感としてある、客観的に見た時に今この学校はどの立ち位置にいるとか、こういうところが弱いんじゃないかとかそういう視点が必要だと思います、と語っていた。