石破総理大臣が今年初の外国訪問へ。明日、インドネシアを訪問しプラボウォ大統領と会談する。日本とインドネシアは国交樹立68年目、良好な関係を続けてきた。インドネシアは赤道直下の国、バリ島など1万7000以上の島々で形成されている。インドネシアの国獣は生きた恐竜とも言われる「コモドドラゴン」、現在は絶滅危惧種に指定されている(中国はパンダ、タイはゾウ)。面積は日本の約5倍、人口は東南アジア最大約2億8000万人、300以上の民族が暮らす。伝統的に「中立外交」を貫いてきたが、ロシアや中国が欧米への対抗軸と位置づけているBRICSに正式加盟した。BRICS加盟国:ロシア、中国、インド、イラン、UAE、エジプト、エチオピア、南アフリカ、ブラジル。三菱UFJリサーチ&コンサルティング・土田陽介によると「中国と経済面の結びつきを強化する狙いがある」。インドネシア貿易相手国:輸出1位・中国、2位・米国、3位・日本。輸入1位・中国、2位・シンガポール、3位・日本。去年10月に就任したプラボウォ大統領は就任直後にBRICS加盟の意向を表明、就任後初の外遊で中国を訪問し総額約1兆5700億円の経済協力を取り付けた(毎日新聞より)。インドネシアは電気自動車のバッテリーなどに使用するニッケルの埋蔵量が世界最大(ほかオーストラリア、ブラジル、ロシア、ニューカレドニア)。インドネシアの狙いは中国のニッケルの採掘技術。インドネシア政府は加工前のニッケルの輸出を禁止している。中国の自動車メーカーの誘致し中国マネーを呼び込む狙いがある。インドネシアには日本や米国、ヨーロッパと対立しようという思惑はない。