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「コーヒールンバ」 のテレビ露出情報

堺正章がボーカル、キーボードはゴダイゴ・ミッキー吉野、ドラムはシシド・カフカと結成した新バンド「堺正章 to MAGNETS」。そのお披露目ライブが先週土曜日に行われた。堺さんは俳優、司会者、歌手と芸能界きってのエンターテイナーとして知られるが、若かりし頃は1960年のグループサウンズブームをけん引したザ・スパイダースのボーカルとして活躍。子役時代から数えて70年以上の芸歴を誇る堺さんが、今回生涯最後と銘打ちバンドを結成。その背景には盟友たちとの別れがあった。番組では新バンドの裏側に密着取材した。
堺さんは去年11月からミッキーさん、シシドさんとスケジュールが合う日は、全てリハーサルに当てて来た。ライブの本番2日前、最終リハーサルでもギリギリまで曲の構成を変更をしていた。現在78歳の堺さんは楽屋で、ミッキーさんに“セリフが覚えられない”など加齢による悩みを吐露する場面もあった。スパイダース解散後、54年ぶりにバンド活動に踏み出した理由について堺さんは「スパイダースで9年間活動し、そのあとは一人で頑張ってこられたが、皆で一つのものに向かっていく良さがどこか感覚として残っていた。そういう仲間を作りたいという思いがあった。多くの仲間が旅立たれ、僕はすごい孤独感があった。今頑張っている人達と、バンドを結成したいと思うようになった」とコメント。ムッシュの愛称で知られたザ・スパイダースのボーカル、リズムギター担当のムッシュかまやつ、ドラマ「西遊記」で旅の仲間として共演した夏目雅子、西田敏行、岸部四郎など親しい仲間が次々と旅立ち、堺さんはここ数年孤独感を抱えていた。もう一度同じ思いを持った仲間と共に夢を追いたいと、自身の原点であるバンド活動に戻りたいと78歳にして生涯最後のバンドを結成した。メンバーは堺さんと同世代、その思いに共感したミッキー吉野、その才能に惚れ込み、堺さんがバンド加入を直談判したシシドカフカの3人。堺さんは「今が一番幸せだと思える、自分がやっていることに希望が持てる、そういう時は細胞が活性化し若返る。楽曲としてマグネッツがもう一つブレイクできるものを作りたいというのが僕らの今の願望。(バンドは)あまり仕事という感じではないので、非常に楽しい。だから笑顔になってしまうのだと思う。それが僕の目的だったかもしれないし、自分に笑顔を取り戻したいという思いがある。今までやってきたステージの中で、一番の笑顔になるかもしれないので、非常に期待している」とコメント。新たな夢に向かって走り出している堺さんの表情は、まるで少年のようだった。ステージリハーサルで堺さんは、メンバーへの気遣いも忘れていなかった。そこには長年、芸能界の第一線で活躍して来た堺さんなりの流儀があった。堺さんは「昔だったら俺に従えとやっていたが、そうはいかない時代になってきている。皆さんに個性があるので、その個性をとめてしまうのはダメなので、個性を注入しながら一つの集団を作るのは難しい。カフカは難儀だった。自由にさせておかないといけない。あの人を抑えてはいけない」とコメント。ライブではロックンロールの名曲、1968年発売ザスパイダースの名曲「あの時君は若かった」、シシドさんとのデュエットで昭和の名曲を次々と歌い上げた。堺さんとミッキーさんとの縁を繋いだゴダイゴの名曲「モンキーマジック」では、西遊記の如意棒回しをアドリブでエアー再現。MCではスパイダース時代の秘話を明かした。ライブはおよそ90分間、休憩なし、軽快なトークと、アンコールを含む全12曲を披露し幕を閉じた。

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