杉崎は中国でマーケティングした結果、3つのポイントを重視して縦型ショートドラマ制作をしているとし、1つ目のポイントは「斬新で魅力的な世界観」であり、変わり者のサラリーマンとその上司を描いた「サラリーマン山崎シゲル」では総再生回数は1000万回を超え、シュールな画作りが見る人が見るとハマり、ターゲットを絞れるのも縦型ショートドラマのメリットなどと伝えた。杉崎らがFODショートを視聴する場合の手順を解説した。
杉崎は縦型ショートドラマ2つ目のポイントは「視聴者をくぎ付けにするテンポ感」だとし、縦型ショートドラマの場合はどのような環境で視聴していても没入しやすく、テンポ感が重要となり、幼稚園児の三角関係を軽妙なテンポ感で描いた「おままごと～結婚は人生の墓場ですか？～」では総再生回数1000万回超となり、意図的に一つ一つのカットを短くしたなどと伝えた。杉崎はFODショートでは10話まで無料視聴でき11話からは課金視聴となるため制作サイドは10話の最後のシーンをどうするかを非常に拘っており、「おままごと～結婚は人生の墓場ですか？～」の10話は主人公と女の子が一緒に暮らすことになるという波乱の展開になっているなどと明かした。塚越らは縦型ショートドラマでは効果音を効果的にしておりテレビドラマをよりデフォルメしてテンポを良くしているなどと説明した。
杉崎は縦型ショートドラマ3つ目のポイントは「一瞬で理解できるわかりやすさ」だとし、1話・2話が最大の離脱ポイントになるため理解しやすい構成にしすることが重要で、財産を乗っ取られてしまった大企業のお嬢様が復讐を果たすために過酷な運命に立ち向かっている「宇宙財閥令嬢の下剋上」ではわかりやすいカットが多いなどと伝えた。塚越らは視聴者の目が肥えてくるとまたこのパターンかと思われないために逆にオチがなかったり、感情が動かない作品が求められる可能性があるなどと説明した。