フクロウの巣箱にやってきたのはムササビだった。裏山にはムササビのエサとなる木の実が豊富にあるからと考えられる。ムササビも樹洞を巣として使うため、ムササビ用の巣箱を設置した。1年後、ムササビが巣箱にやってきて出産した。母乳を与える姿や毛づくろいをする姿を撮影することができた。巣箱にはキツツキの仲間のアオゲラもやってきた。アオゲラは木に穴を開けてエサをとるため、開けた穴が樹洞となり他の生き物のすみかになる。裏山では地域によっては絶滅危惧種とされているサンコウチョウもやってきた。かがくの里はエサとなる生き物が豊富なため、哺乳類や鳥類がやってくる。フクロウの巣箱を設置して3年、肝心のフクロウは現れなかったが、ついにつがいのフクロウがやってくきて去年3月に産卵をした。産卵から29日後には孵化したヒナの姿が確認された。孵化から1か月後、巣立ちのときを迎えた。