- 出演者
- 所ジョージ 佐藤真知子
オープニング映像。10年前、荒れてしまった土地を科学者など知恵と力で整備、里山再生を目指すかがくの里がはじまった。10年でタガメ、コオイムシなど絶滅危惧種がやってきて、動物も集まるようになった。これまでの生き物たちの貴重映像を大公開。
かがくの里10周年記念、生物多様性編。かがくの里が始まって半年で里山の生態系に欠かせない重要な生き物がやってきていた。
- キーワード
- かがくの里
里山は人が手入れをすること豊かな自然が保たれてきたが、近年は里山が放置され生き物のすみかが失われてしまうことが問題となっていた。2014年にかがくの里がはじまった。松村先生はまずは菜園の用意する。水を確保するために穴を掘り裏山を探してみると湧き水を発見。そこで、裏山から湧き水をひき込んでため池を作った。このため池が多くの生き物を集めることになる。池を作って2か月、オタマジャクシがいた。守山先生によると、カエルは田んぼの食物連鎖で中間の位置にあり、生態系のバランスの要だという。フクロウが雛にカエルを与える様子も見られた。よく見るシュレーゲルアオガエルはよく生態がわかっていない。守山先生は生態を解明して数を増やしたいと挑戦中。
2年目、かがくの里では作物が順調に育っていた。千葉先生が池の調査をすると、クロスジギンヤンマのヤゴ、コオイムシやタガメが見つかった。田んぼに水をはる5月ごろから水温が上がり植物プランクトンが増加し、それをエサにするミジンコなどの動物プランクトンが増える。田んぼと池は地下のパイプで繋がっているので栄養豊富な田んぼの水が池に流れこみ、動物プランクトンを目当てに色んな生物が集まってくる。そこで、生き物図鑑プロジェクトを開始。Tokyo Bug Boysが池を調査すると、ヒメゲンゴロウやシマゲンゴロウなど貴重な昆虫を次々と発見。Tokyo Bug Boysが夜にライトトラップを仕掛けると、ノコギリクワガタ、ミヤマクワガタを発見。3時間で18匹のクワガタムシを発見した。
ライトトラップにやってきた昆虫たちの中にナマリキリガがいた。ナマリキリガは全国的に発見例が少ない幻の蛾。2022年に発売された「里山の生き物図鑑」は6度も重版され大ヒット。収録された生き物は約200種。図鑑発売後も新たな昆虫が続々と見つかっている。昆虫のすみかとして作ったインセクトホテルにはハキリバチの姿があった。さらに、フクロウが巣立った巣箱には滅多にみられないコブナシコブスジコガネを発見した。
2015年、里に野生動物が出現。最初に現れたのはイノシシ。裏山の間伐がはじまり、森が明るくのなりイノシシの被害は激減した。さらに、裏山でのフクロウプロジェクトが始まる。フクロウは普段は木の上で生活しているが、繁殖期には樹洞で子育てをする。里の森に樹洞のある木はなかった。そこで、樹洞の代わりとなる巣箱を設置し、24時間撮影した。
フクロウの巣箱にやってきたのはムササビだった。裏山にはムササビのエサとなる木の実が豊富にあるからと考えられる。ムササビも樹洞を巣として使うため、ムササビ用の巣箱を設置した。1年後、ムササビが巣箱にやってきて出産した。母乳を与える姿や毛づくろいをする姿を撮影することができた。巣箱にはキツツキの仲間のアオゲラもやってきた。アオゲラは木に穴を開けてエサをとるため、開けた穴が樹洞となり他の生き物のすみかになる。裏山では地域によっては絶滅危惧種とされているサンコウチョウもやってきた。かがくの里はエサとなる生き物が豊富なため、哺乳類や鳥類がやってくる。フクロウの巣箱を設置して3年、肝心のフクロウは現れなかったが、ついにつがいのフクロウがやってくきて去年3月に産卵をした。産卵から29日後には孵化したヒナの姿が確認された。孵化から1か月後、巣立ちのときを迎えた。
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