- 出演者
- 所ジョージ 佐藤真知子 平井文彦（Tokyo Bug Boys）
オープニング映像。10年前、当時から社会問題になっていたのが荒れた里山。日本の原風景が失われつつあった。そこで、番組では科学者たちの知恵で里山再生にとりくむかがくの里を開始させた。こんかいは10周年記念、これまでの歩み。
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- かがくの里
かがくの里は2014年から始動して、今年で10周年。今回はかがくの里の10年の軌跡を振り返る。
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10年前、最初にこの地を訪れたのは松村先生だった。根本先生が持ち込んだのは里山で威力を発揮するロケットストーブ。ロケットストーブの熱効率の良さを試そうと先生たちは引っ越しソバを作った。2003年には松村先生が夢みた通り、見違えるような美しい景色になった。10年の軌跡を収穫祭で振り返る。
2015年11月、第1回の収穫祭。元々かがくの里の土は粘土質で水はけが悪く、栽培に不向きだった。そこで、松村先生が土壌改良。菜園を作り春から作物を作ってきた。秋、所さんが収穫祭で初めて収穫したのは落花生。落花生を蒸していただいた。初の収穫祭を記念して用意したのは里で採れたもち米で作ったお赤飯。このとき、この土地には名前が付いていなかったが「かがくの里」と命名された。
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2016年、阿部さんが加わった。根本先生監修の元、熱が効率よく届くよう設計された釜を作った。これを使ってパンとソーセージを焼いた。パンは育てた小麦で作ったもの。地元でとれたイノシシ肉のソーセージをパンにはさんで食べた。所さんは裏山の間伐も体験した。
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2017年、3回目の収穫祭。初のうるち米を収穫して食べた。所さんはかがくの里テーマソング「忘れられた梅の木」を作った。果樹の専門家・井上先生が訪れるまで3年間、誰一人気づかなかった梅の木。その木からインスピレーションを受けて作った歌。
2018年、裏山の間伐のために来た地元の凄腕林業家・西野さんが参加。里山を知り尽くした達人であり色々助けていただくことになった。西野さんは間伐材でなんでも作るスゴイ人だった。便利な橋をかけたりして里山の景色をみるみる変えてくれた。
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かがくの里の水はけの悪さを改善するため地中に竹暗渠を入れる工事を行った。所さんは西野さんが参加してから、行くたびに景色が変わっていったと話した。1回目の収穫祭ではおかずが少なかったが、9回目はたくさんのおかずが出てくるようになった。2019年には太陽光を利用した温泉づくりに挑戦して音水シャワーを作った。
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2人の科学者からスタートしたかがくの里。ため池を有効活用できないかとお呼びしたのは千葉先生。ため池でニホンウナギを育て始めた。絶滅が危惧されているニホンウナギは河川環境の変化で生息場所が減少していた。そこで、北里大学が研究用に購入したシラスウナギを自然環境に近いため池で育て、大きくなったら河川に放流。それから5年、去年10月。里のウナギは銀化変態していた。川で成長し海に下る魚にみられる現象。子孫を残せるウナギが育ったということ。そして、去年12月、川に放流。
里の恵み科学的に美味しく作ってくれているのは露久保先生。まず挑戦したのは大豆からの豆腐作り。さらに、味噌、醤油も大豆から作った。作物の美味しさを引き出してくれた。ハチの専門家・小野先生は2017年、野生のミツバチに巣を作ってもらうために巣箱を設置し、2年後にはニホンミツバチが定着した。作物栽培の専門家・高橋先生や農村の生き物を研究している守山先生、木材の専門家・村田先生、昆虫専門家の斉藤先生とTokyo Bug Bo、養老孟司先生も里に来てくれた。最近では建築家の隈研吾さんが母屋をデザインしてくれた。
所さんはかがくの里は先生方、たくさんの人たちの協力でできたものだと話した。先生たちは他の分野にも興味があって、ずっとニコニコしていたという。
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