サンショウ・ニンジン・カンキョウなどから作られる大建中湯。理化学研究所の佐藤尚子さんは、大建中湯が腸炎の治療に効果があることをマウスの実験によって解明した。マウスの腸内に大建中湯が入ると、乳酸菌のラクトバチルスが増加し腸内環境を改善し腸炎が治ることが確認された。さらにこの腸炎の改善には、大建中湯の免疫への作用が関わっていることが分かってきた。3型自然リンパ球という免疫細胞は大建中湯によって重要な働きをする。大建中湯が腸にやってくると、腸内細菌がそれをエサにプロピオン酸という物質を放出、プロピオン酸が3型自然リンパ球に到達すると「バリア機能を高めて!」というメッセージを伝える物質を放出する。それによって、腸を守る粘膜が生産されバリア機能を強化、腸が炎症から守られ健康な状態に回復する。
最前線の医療現場で注目されるもう一つの漢方薬が、インチンコウ・ダイオウ・サンシシから作られる茵蔯蒿湯。胆管がんの手術の前に飲むことで、ある効果を得られるという。教えてくれるのは、これまで胆管がんの手術を数多く行ってきた、名古屋大学医学部附属病院の横山幸浩医師。胆管がんの手術を行う上で、大きな問題になるのが黄疸による肝機能の低下。そこで活躍するのが茵蔯蒿湯、腸内細菌の作用によって茵蔯蒿湯からジェニピンという薬効成分が精製される、ジェニピンが肝臓に作用し黄疸を改善させる。横山医師によると、西洋医学でカバーしきれない部分を漢方医学が補っている、西洋医学の中では漢方医学が受け入れられているとのこと。
最前線の医療現場で注目されるもう一つの漢方薬が、インチンコウ・ダイオウ・サンシシから作られる茵蔯蒿湯。胆管がんの手術の前に飲むことで、ある効果を得られるという。教えてくれるのは、これまで胆管がんの手術を数多く行ってきた、名古屋大学医学部附属病院の横山幸浩医師。胆管がんの手術を行う上で、大きな問題になるのが黄疸による肝機能の低下。そこで活躍するのが茵蔯蒿湯、腸内細菌の作用によって茵蔯蒿湯からジェニピンという薬効成分が精製される、ジェニピンが肝臓に作用し黄疸を改善させる。横山医師によると、西洋医学でカバーしきれない部分を漢方医学が補っている、西洋医学の中では漢方医学が受け入れられているとのこと。