日中首脳会談で両首脳は今後協力できる分野では協力する戦略的互恵関係を押し進めることで一致した。岸田総理は中国による輸入禁止措置の即時撤廃、拘束されている日本人男性の早期解放、日本のEEZ内に設置されたブイの即時撤去などを求めた。輸入禁止問題では「協議と対話を通じて問題を解決する方法を見出すことで一致。今後専門家のレベルで科学に立脚した議論を行う」とのことだが、政府関係者は「プライドの高い中国が振り上げた拳を下ろすにはかなりの時間が必要」と認めている。ただ「トップ同士で対話したこと自体が進展」との声もあり、中国側も経済の減速で苦しむ中で日本企業の投資などを呼び込むために会談したいというモチベーションはあるので暫くはこうした首脳会談を粘り強く続けられるのかがポイントになりそうだ。